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コラム オーリャ!

2007年5月30日付け

 七月に予定されている参院選まで、あと二カ月に迫った。初めて選挙区への投票が可能になった今選挙。サンパウロ市では三回目の公館投票だ。「今回は行ってみようか」、そう考えている人は意外と多いかもしれない。
 日本では登録者の少なさ(在外有権者の約一二%)を指摘する報道もある。でも世界のどこにバスを仕立てて投票へ行く国があるだろうか。統計では計れない、在伯有権者の思いを感じる。
 四日で二千人以上が足を運んだ〇五年の衆院選。聖総領事館ビルの入口まで連なった有権者の列が記憶に新しい。
 古希を過ぎた子供移民や、ブラジル生まれの二重国籍の人。齢九十を超えてなお、杖を片手にふるさとへの思いを語る老人の姿に感銘を受けたことを思い出した。
 あの人たちは今回も訪れるだろうか。そして、新たに総領事館へ足を運ぶ人は。    (ま)