ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | ドル安で海外旅行ブーム=冬休みツアーは完売状態

ドル安で海外旅行ブーム=冬休みツアーは完売状態

2007年6月2日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】ドル安の影響で海外旅行が人気を博している。とくに六月七日のコルプス・クリスティの休日で連休を決め込む人が多く、さらに七月は学校が休暇となることから旅行に拍車がかかる。
 しかし、これから腰を上げようとする向きには困難な状態になっている、海外パックツアーはすでに満員で、ヨーロッパやアメリカ向け飛行機の空席も見つからない状態となっている。
 連休で最も人気があるブエノス・アイレス、モンテビデオ、サンチャゴの近場のパックツアーは完売の状態で、旅行代理店は飛行機の座席が確保されるなら、さらに売れたと口惜しがっている。
 モンテビデオ向けパックツアーの価格は四一〇ドルから、ブエノスは五七〇ドルから、サンチャゴは七一五ドルからとなっているが、二十日前に売り切れて募集を締め切ったという。チャーター便でブエノスに観光客を送り込んでいるCVC旅行社は昨年、四万三〇〇〇人を送り出したが、今年は一〇万人にしたいと意気込んでいる。
 ドル安はニューヨーク行きも容易にしている。五日間のパックツアーは今年初めの為替の二・二五レアル換算だと三三一八レアルとなっていたが、ここにきて三〇五三レアルとなった。夫婦だと五三〇レアルの値下げとなった。
 ただしアメリカの入国ビザが問題で、ブラジル国籍だと在聖アメリカ領事の面接が現在五十九日先となっており、ビザを有していないブラジル人は七月の旅行は無理となっている。ヨーロッパ向けも七月はすでに満席になっており、しかも航空運賃も便乗値上げしていることから、妙味がないと言われている。