2007年6月2日付け
移民百周年記念に向け、今後の課題や抱負を聞くと、どこに行っても「日本文化の継承」と「日本とブラジルの交流」というのがよく耳に入る。
確かに、日系社会が一番発展している国はブラジルであり、町を歩くと日本語表示や料理、物品は豊富にある。さらに、相撲、剣道などスポーツ面や将棋、娯楽面でも日本文化が定着している。
しかし、各種イベントの開会式に行くと、確実と言っていいほど、定刻時間を過ぎても始まらない。それは言うまでもなく、誰もが知っているだろう。
来年、移民百周年記念の多くのイベントで、日本官民の訪伯者、観光客らが増えるだろう。限られた時間の中でスケジュールを組んでいる人たちは、遅延をされると混乱は免れない。定刻通りに始める習慣が、日本文化の継承につながるのではないか。 (栗)