2007年6月5日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙四日】二〇〇〇年十二月から〇六年十二月までの六年間に民間保険会社の保健プランへの加入者が、三四五〇万人から四四七〇万人へと三〇%近く増加し、同期間の人口増加率を上回ったことが保健監督庁(ANS)の調査で明らかとなった。
年度別の増加率をみると、最近三年間の伸び率が著しく、〇三年以降加入者は八五〇万人に達した。特に歯科のみを対象とする保健プランの加入者は、他のプランと比べ保険料が安いこともあり、六年間に二八〇万人から七八〇万人へと一七九%の増加となった。
人口に対する保健プラン加入率は二〇・八%から二三・九%に上昇。地方別では南東部が三七・五%と最も高く、南部(二一・二%)、中西部(一四・九%)、北東部(一一・二%)、北部(九%)の順。加入期間は一年未満(二三・三%)がトップで、長期化するほど加入率は低下した。
加入者増加の背景には、公的医療機関のサービス低下に加え、保険会社の提供するプランの多種多様化、所得クラスC、Dの所得と正規雇用の増加が挙げられる。「所得クラスC、Dの夢は、まずは自家用車、次に携帯電話、有料テレビ放、これらを手に入れた人が条件の良い保健プランへの加入を考える」と保険会社Unimedのモデネジ・リオ支社長は話している。
保険会社間の競争により、月額保険料が二二・四レアルと格安のプランも登場。顧客ターゲットはますます所得の低い人に向けられている。