申し込み減少=日語校生徒作品コン=内容のマンネリ化対策を

2007年6月5日付け

 ブラジル日本語センター(谷広海理事長)は、〇七年度全伯日本語学校生徒作品コンクールの書道部門と絵画部門を去る五月二十七日に実施した。今年の総参加生徒数は、昨年から百二十一人と大幅に減少し、千百四十九人。書道部門の参加者が二十七人増加する一方で、最も参加生徒数が多い絵画部門では七十一人減少と著しい。斎藤良美教師会会長は「内容のマンネリ化が減少を招いているのでは」と言い、対策を講じたいとしている。
 今年の参加者は、書道部門が四百四人(昨年は三百七十七人)、絵画部門が七百八十人(同八百五十一人)、硬筆部門が六百十人、(同六百四十二人)、作文部門は百八十八人(同百九十三人)。
 書道部門で参加者の増加が見られたことについて、斎藤さんは「最近のイベントで体験ブースが設けられたり、テレビでも取り上げられたりしているため、生徒らの興味をそそるのでは」。
 ほか三部門で参加者が減少していることについては「マンネリ化がある」と指摘。硬筆部門では昨年も参加者が五十人近く減少している。斎藤さんは「練習教材にあきがきている」と話し、同じ文字を繰り返し書くのではなく、短文形式で練習を積める練習帳の必要性をあげた。絵画部門については、「何か新趣向があれば」と頭を抱えている。
 日本語センターでは同日、聖中地区の生徒ら約六十人が集まりコンクールに臨んだ。宗花子教師は「学校ではふざけていても本番は皆真剣です」と、黙々と絵を書く生徒らの間を見回っていた。硬筆、作文部門のコンクールは十日に実施される。