難攻不落のマンション=ますます強化される警備
2007年6月9日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】サンパウロ市内の高級住宅やマンションの外形は今、様変わりを見せている。守衛の代わりに、無線ラジオを片手にした黒い背広にサングラスをかけた警備員が戸外に立ち、電動扉や鉄柵の代わりにズーム付き望遠鏡が配置され、鎖の代わりに防弾ガラスが張りめぐらされている。これまでの定番となっていた「猛犬に注意」の代わりに、パラソルの下に警備員が立つようになった。これらはいずれも防犯用の処置だ。
サンパウロは今やラテンアメリカ圏内で民間警備会社にとり最大の市場となっている。四二〇社が連警に登録しており、一〇万人の警備員が就労している、これにより市民は昨年一年間で五五億レアル相当を支払った勘定となる。
防犯カメラは七万台、防弾ガラスの窓や扉が五五〇〇個取り付けられた。さらに第二次大戦中に設置されたバンカーと呼ばれる地下非難濠が七つも作られた。この市場は今年一〇%の成長が予想され、とどまる所を知らない。
サンパウロ市にはハガナー(イスラエル語で防御の意)、グレーバー、フォート・ノックスの三大警備会社がある。これら三社でほとんどのマンションの警備を行っている。建設中のマンションでも予め契約し、売却費の値段に盛り込まれるのが通常となっている。さもないと月一万二〇〇〇レアルを投じて、警備を依頼することになる。
ハガナーは昨年、契約件数が二五%増加、グレーバーは一八%、フォート・ノックスは三五%の高率に達した。ハガナーはイスラエル特殊部隊の様式を取り入れた訓練を施して専門分野を確立している。このほか警備クラブと称する保険プランがある。月額三〇〇レアルで、誘拐事件の対応や、防弾ガラス付きの車での送迎を行っている。
同社は八〇〇軒のマンションの警備を担当、グレーバーは八〇軒、フォート・ノックスは五〇軒で昨年の売り上げは一億レアルを超えた。さらに彼らは偽造犯罪グループを仕立て、ビルへの侵入を図ったりして警備が作動しているか実地検分する手の込みようを実行している。