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伯議会を侮辱と抗議=チャベス発言聞き捨てならぬ

2007年6月9日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二日】ブラジル政府は一日、ベネズエラの駐伯大使を外務省に呼び、ベネズエラのチャベス大統領が三十一日に行ったブラジル議会に対する非難声明に対し、抗議を申し入れた、抗議は非公開で行われたため内容は明らかにされていないが、外務省筋によると、イギリスを訪問中のルーラ大統領の指示によるものだという。
 ベネズエラのテレビ局RCTVの放映禁止を打ち出したチャベス大統領に内外の批判が集中している中で、ブラジル国会でも批判が出たのを受けて同大統領が「ブラジル議会はアメリカのオウム鳥だ」と発言したのに対し、議会侮辱だと抗議したもの。
 ルーラ大統領は記者会見で事実を確認中としながらも、「チャベス大統領は自国内の問題解決に専念していれば良い」と決めつけた。南米のリーダーを自負する両大統領の対立は今後も続くとみられている。