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暗闇と化した大通り=野外広告で手を抜いたツケ=サンパウロ市

2007年6月9日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三日】カサビサンパウロ市長が発令したサンパウロ市美化条例で、屋外広告が一掃されたため照明も姿を消したことで市内環状道路のマルジナル・ピニェイロス大通りは暗闇と化し、走行する車のランプだけが道路を照らすのみとなり、市民の苦情の声が高まっている。
 全長三二キロの同環状線ではこれまで広告の照明を便りにして街灯の設置を怠った個所が多くあり、照明が姿を消したことで灯が全くないところもあり、運転手の間でボアッテ(ナイトクラブ)通りと揶揄されている。市当局は現在全体を把握して設置を検討中としているも、関係者は美化運動実施以前に検討すべき問題として当局の手落ちを非難している。
 暗闇の大通りでは標識も見えず事故につながり、さらに犬などが飛び出しても分からないほか、タクシーの運転手らは、犯罪が多発するので走行を避けていると証言している。