2007年6月14日付け
【レジストロ】レジストロで「日本文化週間」の開会式が、十日午後二時、市立多目的ホールで行われた。当市は、近く開催される海外日系人大会・パンアメリカン日系人大会の一部会場を招致したとあって、こうした行事の盛り上げに市側も力をいれている。各種展示を見学しようと地域の学校の生徒たちが続々入場、興味津々といった表情で見入っている。今週末は豊田豊さんがベースボール・クラブに寄贈したモヌメント「太陽の扉」の落成式もある。さらに寿司祭りや百周年に向けたミス・レジストロ候補の紹介など、お祭りの雰囲気を盛り上げる行事に事欠かない。
「日本文化週間」の開会式はクローヴィス・ヴィエイラ・メンデス市長、清水ルーベンス文協会長、川本イネース副市長兼パンアメリカン日系人協会第三副会長、佐々木悟「日本文化週間」実行委員長、山村敏明FENIVAR会長ら大勢の来賓出席の下に盛大に行われた。文協のリベイラ涼風太鼓と民謡大和会の子供たちが熱演、開会式を盛り上げた。
旧海外興業株式会社(KKKK)のサロンで行われている行事は、「茶の湯」で始まり、生け花、折り紙、掛け軸展、市内の公立、私立学校の生徒による絵画コンクール、踊りと盛り沢山のプログラムで来場者を喜ばせている。各学校の多数の生徒が交代で会場や隣接の日本移民史料館訪れ興味深げに展示品に見入っていた。
当市では十六日、午後三時、文協の広場で豊田豊造形作家作成のモヌメント、「太陽の扉」の落成式が挙行される。この作品は、ブラジル日本移民百周年の記念として制作されたブラジル国内で最初のモヌメントである。
「日本文化週間」は、第十二回寿司祭りによって締めくくられる。同祭りは十六日午後六時、国道116号線沿い、449キロの地点で行われる。ミス・レジストロ「日本移民百周年」コンテストの候補者紹介、日本歌謡のブラジル・チャンピオン、宮崎田辺ファビアさん、宮崎ノルトンさん、河合和子さんの熱唱などがある。
翌十七日も寿司祭り第二日が続き、午前十一時から始まり、平田ジョー・ショー、リベイロン・ピーレス民舞グループのYOSAKOIソーランが観衆を喜ばせるに違いない。
当市が会場になった両国際大会のイベントは七月二十日。「開拓者先没者慰霊祭」「日本移民資料館視察」「日本移民が導入した茶畑視察」「地元日系人との交流会」「ブラジル音楽の夕べ」などである。(金子国栄さん通信)