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幼稚部校舎起工式を24日=新アルモニア日伯学園構想=すでに資金の半分集まる=和田会長「引続きご支援を」=来年6月、2期分の着工へ

2007年6月14日付け

 ブラジル日本移民百周年記念協会の主催記念事業、新アルモニア日伯学園構想がついに一歩を踏み出した。アルモニア教育センターは十二日にサンパウロ市の百周年記念協会事務所で記者会見を行い、二十四日午前十一時半から、第一期工事分起工式を行うことを正式発表した。必要資金百四十万レアル(約八千八百万円)のうち、すでに半分は学生寮OBを中心とした支援者九十人から集めているという。和田忠義会長は「引続きご支援をよろしくお願いしたい」と呼びかけた。
 前身となるアルモニア学生寮の創立から、今年九月で五十四年を迎える。そこから発展して、幼稚園から高校まで備えた日系コレジオとなったアルモニア教育センターは、次なる目標として、日本語教育と日本文化普及を強化した「日伯学園」化を構想している。
 その第一期工事として、幼稚部校舎の起工式を二十四日に行う。
 新校舎は地上三階地下一階で、延べ床面積は一千平米ある。総工費百四十万レアルのうち約半額は、学生寮時代のOBを中心とした約九十人から集まった。昨年九月から募金を始め、その第一号はJACTO農機の西村俊治さんだった。
 完成は〇八年六月前を予定しており、和田会長は「来年六月には高校部校舎の定礎式をやりたい」と第二期工事に関する抱負をのべた。その後、資金の集まり具合により五年程度で完成させたいとのこと。
 大浦文雄コーディネーターは「建物は自助努力で進めるが、ソフトの部分は日本からを期待している」と強調した。
 このプロジェクトは元々、高校部校舎増築計画から始まった。大浦コーディネーターが、日伯学園構想を検討していた宮尾グループとの一体化を打診した〇五年八月から今回の新アルモニア日伯学園構想の流れとなった。
 同年、橋本龍太郎元首相(故人)にも直接お願いしたほか、スペイン、ドイツ、イタリア系民族校なども視察して考察を重ね、より日本文化色を強めた日系校のあり方を模索し、今回の構想となった。