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サンパウロ市地下鉄スト入り=300万人に影響、道路大渋滞

2007年6月15日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、フォーリャ・オンライン十四日】サンパウロ市地下鉄職員組合は十三日夜、集会を開き、十四日午前〇時からストに入ることを決定した。地下鉄利用客約三〇〇万人が影響を受けることになる。
 二〇〇人余りが参加した集会で同組合は、生計費指数(ICV)三・〇九%プラス実質上昇分九・九八%の賃上げと、四月に解雇された組合理事の復職を要求。地下鉄公団の最終回答三・三七%賃上げを拒否した。
 地下鉄の運行停止に対処するため、サンパウロ市交通局は非常事態における各交通機関の支援計画を発表、パウリスタ鉄道の列車増発や市内バスの路線変更、ロジージオ(都心部車両乗り入れ規制)の解除を実施した。そのため、十四日朝から市内の道路交通は大混乱に陥った。交通技術公社(CET)によると、午前九時時点で渋滞距離は一七二キロに達し、午前中としては今年最長を記録した(午前の平均渋滞距離は八四キロ)。
 スト入り決定後も市交通局と交渉を重ねてきた組合は十四日未明、給与の四・三五%、恩典の三・〇九%調整という市側の提案を受け入れ、同日昼前になってスト中止を決定した。正午過ぎに五号(紫)線、午後一時二十分ごろに三号(赤)線が運行を再開、一号(青)線と二号(緑)線も随時再開される見通し。