2007年6月16日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】ここ数年来忘れられた存在となっていたサンパウロ・リオ間の弾丸列車(日本の新幹線に相当)の建設が現実味を帯び、脚光を浴びている。相次ぐ空の便の発着遅れやキャンセルで、ロウセフ官房長官がイニシアティブをとって実現に向けて動き出した。同長官は先頃イタリアを訪問の際、投資企業に対し打診を行った。
その中でイタルプラン社が興味を示し、関係当局に計画書を提出したと伝えられている。このほか日本と韓国もプロジェクト参加の意思を表示しているという。
弾丸列車は計画ではサンパウロ市のルス駅とリオ市のセントラル・ド・ブラジル駅の四〇三キロを結ぶもので、定員は八五五人、所要時間は一時間二十五分を見込んでいる。現在、バスあるいは車では平均五時間、飛行機は四十五分となっている。料金は約六〇ドル(一一八レアル)と見積もられている。
内陸輸送局では具体的な検討とともに、環境保全局に対し着工許可の申請を行った。できれば年内に入札を終え、二〇〇八年には着工にこぎつけたいとの意向を示している。