2007年6月19日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十八日】レナン・カリェイロス上院議長の養育費の立替疑惑をめぐり、同議長の処遇について紛糾している上院倫理委員会に対し、野党連合はあくまでも疑惑を追及する姿勢を貫くことで再確認した。
倫理委員会では与党の根回しが効を奏し、審理取り下げの方向で十九日の表決を迎えていた。しかし、資金の出所とされる、同議長が所有する牧場の牛の売却伝票の信ぴょう性に疑問が生じたことで、野党の追及が再燃した。
強硬姿勢を打ち出したのは緑の党(PV)、社会大衆党(PPS)、自由社会党(PSOL)の野党三党で、たとえ倫理委員会で審査打ち切りの棚上げとなっても、連邦最高裁に提訴して同議長の身辺を徹底的に洗うことで申し合わせた。野党三党は議長辞職の追い込みに全力を挙げるとしており、上院では新たな局面を迎えている。