2007年6月20日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】ルーラ大統領が十八日、大統領府閣僚や補佐官らに昇給を承認する暫定令を国会に送付したことで、物議をかもしている。これらは上級管理職と呼ばれている層で、階級により調整幅は異なるが、中には一四〇%近い上昇もあり、やり過ぎの声もある。待遇改善を求めて長期ストを行っている連邦公務員は差別待遇だとして怒りを表明している。
階級は六クラスで上昇は下から順に六〇・四七%(一二三二レアルから一九七七レアルへ)、七九・三八%(一四〇三レアルから二五一八レアルへ)、一三九・七五%(一五七五レアルから三七七七レアルへ)、三〇・五七%(四八九八レアルから六三九六レアルへ)、三二・〇一%(六三六三レアルから八四〇〇レアルへ)、三七・九三%(七五七五レアルから一万四四八レアル)だった。
これら公務員は二万一五六三人で、このうち二一%相当の四六八二人は与党労働者党(PT)の推薦採用となっている。これによる国庫追加負担は年内で二億七七〇〇万レアル、来年度は四億七五六〇万レアルとなる。ベルナルド予算管理相によると、昇給は二〇〇二年以来のものだと弁明しており、追加負担は予算に組み入れられているとのこと。