2007年6月20日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙四日】サンパウロ市のガソリンスタンド二〇〇〇カ所のうち五〇〇カ所は、麻薬や強奪した資金の洗浄、脱税、不純燃料、密輸などで犯罪組織に関係しているという。
サンパウロ州検察局は一日、裁判所へガソリンスタンド二二カ所の差し押さえを要請した。同スタンドは、プレシデンテ・ヴェンセスラウ刑務所に収監されているウイルソン・クーバの経営である。同スタンドは二〇〇六年、六〇〇万レアルの不純燃料を販売した。
不純燃料はサンパウロ市で年間二六億レアルも販売され、脱税額は九一〇〇万レアルに達する。不純燃料を販売するスタンドには、監督官をごまかす機器が設置されている。設計したのはジョゼ・C・アビアジという機械技師である。
純粋燃料と不純燃料のタンク二基を、一個のバルブでそれぞれ連結してある。監督官が現れると遠隔操作で、純粋燃料へ連結される。バルブの遠隔装置費は三万二〇〇〇レアル。二日分の販売利益で、元が取れる。遠隔装置は地下に設置し、どこにあるかは分からない。