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大耳小耳

2007年6月20日付け

 「日本人移民開始九十九年で法要」との共同通信の十八日付配信記事が、インターネット版で確認したところ、北國新聞、熊本日日新聞、山梨日日新聞など少なくとも地方紙十八紙に掲載された。サンパウロ市イビラプエラ公園での県連慰霊法要を報じたものだ。その前日には時事通信から「公立校で日本研究に熱=ブラジル」との、サンパウロ州教育省による日本文化教育を取材した記事も配信されていた。移民の日前後に、事件絡みでない日系記事が出るのは、かつて記憶にないぐらい珍しい。もっと日本の人に素顔のブラジルを知ってもらいたいものだ。
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 リオの海岸で大凧揚げを計画している移民百周年記念事業浜松実行委員会。九五年の日伯修好百周年でもリオで凧揚げが行なわれたが、広報の不足と普通の凧だったため、あまり注目は集めなかったよう。しかし、来年は浜松伝統の五人がかりで揚げる大凧だけにカリオカたちもビックリだろう。コルコヴァードのキリストも両手を掲げて歓迎する!?
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 十八日に行なわれたサンパウロ市議会百周年委員会の発足式。出席したアジルソン・アマデウ副議長は、サンパウロ州選手権やマスターズ大会などで優勝した経験もある水泳選手だそう。この日は、かつて泳ぎを習ったのが日本人の「サトウ」という家族だったと、自身と日本移民の関わりを紹介していた。こんな風に九十九年の歴史の中で、いろんな形で日本移民、その子孫たちと関わったブラジル人も多いはず。そうした人たちみんなを引き寄せる百周年になればいいのだが。