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コラム オーリャ!

2007年6月20日付け

 戦中に敵性資産として接収、昨年十二月に六十三年ぶりに日本人会の手に戻った旧サントス日本語学校。移民の日で半年振りに訪れた。これまで会館のなかった同会だが、新たな〃家〃に集う人たちの表情は、やはり楽しそうだ。
 敷地内には新しい屋外屋根が建てられ、校舎内部の改修も始まった。「資金もないから、少しずつですよ」と同日本人会関係者は言うが、文化センター建設の計画も少しずつ進めている。
 旧校舎は資料館として生まれ変わる計画だという。現在、地元有志で作る委員会が資料の寄贈を呼びかけている。
 訪れた日はシュラスコ会が開かれていた。団体を超え、地元日系社会が一体となった取り組み。返還の日にはどこか「借り物」の雰囲気だった校舎の雰囲気が、半年が経ち、少しずつ自分たちのものになっている、そんな印象を受けた。(ま)