2007年6月21日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十日】ブラジリアの航空管制センター(Cindacta1)で十九日午後五時ごろ、管制機器二台が故障、飛行制限が実施されたため、全国の空港の各便で発着遅れと欠航が相次いだ。
サンパウロ国際空港(クンビッカ空港)では、午後九時四十五分までに発着予定の二一五便のうち二四便に四十五分以上の遅れが出て、十便が欠航となった。コンゴーニャス空港では二七〇便のうち三四便が遅れ、三便が欠航。リオデジャネイロ国際空港(トン・ジョビン空港)では、午後六時三十分時点で離陸がすべて中止された。
ブラジル航空管制官協会連合(Febracta)によると、故障の原因は機器の老朽化で、平均耐用年数が六年から七年にもかかわらず、故障した機器は十年以上使用されていたという。空軍は技術担当者が故障の修理による機器の継続使用が可能と判断したが、同日夜に機器を交換。その間、同機器が管制する範囲の空港で離着陸ができなくなった。
空軍は同日、今年三月三十日に反乱を起こした管制官六人の処分決定を二十日間延期したため、その処置に反対した管制官らが通常業務(現在は超過勤務状態)に戻ったとみなしていたが、同連合は通常業務入りを否定した。
クンビッカ空港では、出発ロビーに搭乗を待つ乗客が列をなし、「ばかにしやがって!」などの叫び声がこだました。中には「マルタ(観光相)をここに呼んで、彼女がどうリラックスするかみてみたいものだわ」と不満を訴える女性乗客もいた。