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正規雇用、過去最高を記録=今年1―5月で91万人に

2007年6月22日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十一日】今年一月から五月までの正規雇用数が前年同期比で一八・九%増加して九一万三八三六人に達し、二〇〇四年同期(八二万六七六一人)を抜き過去最高を記録したことが、労働省の発表した雇用・失業登録(Caged)で明らかとなった。
 「登録開始(九二年)以降の最高記録で、経済活性化計画(PAC)による経済成長の賜物だ。国の政策がこれほど雇用を創出したことはかつてなかった」と、事実上PACが実施されていないにもかかわらず、ルピ労働相は今回の結果を手放しで喜んだ。
 同省によると、正規雇用増加に最も貢献したのはサービス部門で、二八万九〇二八人。次に加工業が二七万一六九七人と続き、中でも食料・飲料部門は一〇万一六六九人と健闘。農業一七万二一〇〇人、建設業七万九一〇〇人、商業は六万八九〇〇人だった。
 楽観主義者を自称する同相は、今年の正規雇用数は一六五万人と、〇四年の最高記録一五二万三〇〇〇人を塗り替えると予想する。一方、LCAコンサルタントのロモン氏は、新規雇用の一部は実際には非正規雇用から正規雇用への移動で、記録更新は難しいと分析している。
 正規雇用の増加に伴って社会保障院の一―五月の社会保険料収入も一〇・三%増加し、支出の伸び(九・三%)を初めて上回った。同院は今年の赤字予想額を四六四億レアルから四四七億五五〇〇万レアルへと下方修正した。