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4宗派で先亡者を追悼=〝通訳5人男〟の墓参も

2007年6月22日付け

 前日の十七日には午前九時から市内のパケタ墓地で、笠戸丸移民の「通訳五人男」の一人、嶺昌(みね・さかえ)の墓参が行なわれた。
 サントスで病没した嶺昌は親族がいなかったため、当時の日本人会が墓碑を建立。戦後同墓地に眠っていることが分かり、現在まで日本人会が墓の世話をしている。
 沖田豊穂サンパウロ領事、松尾治県連会長も訪れ、二十人ほどが線香をたむけた。
 その後は旧サントス日本語学校校舎に会場を移し、先亡者慰霊のミサ。
 カトリック、生長の家、ブラジル福音ホーリネス教会、世界救世教の四宗派から代表者が出席。各氏が先駆者への慰霊の言葉を述べた後、カトリック式のミサを行なった。
 同校舎は昨年十二月に返還されたばかり。同所での慰霊行事はもちろん初めてのことだ。当日は沖田領事ほか、関係者六十人ほどが集い、先人を偲んだ。
 その後は中庭でシュラスコ会が開かれ、約百五十人が参加。夕方まで歓談した。