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サンパウロ市とリオの物価ランク低下=中南米ではトップクラス維持

2007年6月23日付け

 【エスタード・デ・サンパウ紙十八日】世界の物価高都市ランキングでサンパウロおよびリオデジャネイロの両市がランクを下げる結果となった。コンサルタント会社のMERCERが例年ランク付けするもので、三月までの十二カ月間、世界六大陸の一四三都市で二〇〇項目にわたる物価を調査して比較したもの。
 それによるとサンパウロ市は昨年の三四位から六二位に、リオデジャネイロ市は昨年の四〇位から六四位に下がった。しかしラテンアメリカ圏内では相変わらずトップクラスとなっている。今年の特徴は世界的なドル安およびユーロ高の影響で物価が変動、とくにEU諸国では生活コストがはね上がっている。サンパウロ市およびリオ市もそうした影響を受けた。
 物価高のトップは二年連続となるモスクワで、二位にはランクを三つ上げたロンドンが位置した。ソウルは三位に下げ、東京が四位、香港が五位だった。最も物価安はアスンシオン(パラグアイ)で五年連続となった。物価指数をニューヨークを一〇〇とした場合、モスクワは一三四・四ポイントで、アスンシオンの五〇ポイントを二倍半上回るものとなった。
 一例を挙げると、コーヒー一杯がサンパウロ市で一・三二ドル、リオ市が一・三〇ドルに対し、モスクワでは六・一一ドル、ニューヨークでは三・七五ドルとなっている。また二寝室のデラックスアパートの家賃はサンパウロ市で一六五四・〇六ドル、リオ市で一八九〇・三六ドル、モスクワとニューヨークでは四〇〇〇ドルとなっている。
 ニューヨークはランクを五つ下げて十五位だった。しかしアメリカ国内では最も物価の高い場所となっている。