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銀行は「灯台下暗し」=警備員が強盗を手引き

2007年6月23日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日、一部既報】銀行の警備員が強盗団に加担し、手引きなどをして襲撃を容易にすることが問題視されている中で、サンパウロ市当局は十五日、ヴィラ・マリアナ区の銀行襲撃の一味に加担した警備員を逮捕した。
 これにより今年に入っての警備員の逮捕者は十人に上った。最初から手引きを目的として警備員になったものか、就職した後で一味に誘われたものかは定かではない。
 一味はヴィラ・マリアナ区コンセリェイロ・ロドリゲス・アルベス通りのブラジル銀行の襲撃を企てたが、銀行強盗捜査課が事前に情報をとらえ、張り込みをしていた。三台の車に分乗してきた一味との間で撃ち合いとなり、主犯を含む三人を逮捕した。一味の一人の元軍警は被弾し、死亡した。
 この元軍警はROTA元エリート隊員だったが、強盗殺人で逮捕されたものの、警官専用刑務所を脱獄した前科者だった。撃ち合いで警官一人と通りがかったモトボーイが負傷したが、軽傷ですんだ。