2007年6月23日付け
先週、ローランジア市の移民センターで「パラナ州ブラジル日本移民九十九周年先没者慰霊祭」が行われた。
早めに現場に着き、同センターの移民資料館を見学していると、地元紙の記者二人も取材に来ていた。どこか見たことがある人たちだと思い、二人に近づくと、なんとも奇遇なことに、一人は、私の大学時代の先輩。もう一人は、同級生であった。それぞれ異なる新聞社。その一人と一緒の現場になるならともかく、取材先が三人一緒になったのには驚いた。
祭りが始まるとともに、お互い戦場の雰囲気に。緊迫したムードで、会場を駈けずり回り、写真を撮ったり、メモを取る姿が視界に入ると、負けまいと割り込み合う。仲間内の探り合いで、敵対心も感じられた。笑いながら話をしていたが、後日、お互いの紙面を比べ、心の中で勝敗を競う。(栗)