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上院議長に新たな疑惑=賭博業者が選挙資金提供

2007年6月26日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】一九九〇年ごろから二〇〇二年まで、アラゴアス州マセイオー市とムリシ市でジョゴ・デ・ビショ(動物の図柄の入った札を使った賭博)を違法営業していたバチスタ氏がこのほど、現在上院議長を務めるレナン・カリェイロス上院議員が九四年の上院議員選挙に出馬した際に、選挙資金を提供していたことをエスタード紙に暴露した。
 提供した金額は明らかにしなかったが、「人件費も含め自分が費用をすべて負担した。そうするよう命じたのはカリェイロス上議だけだ。上議と兄弟全員が賭博の売上金を資金源としていた」とバチスタ氏は話した。また、同上議の旧友ロドリゲス氏によると、当時カリェイロス候補は選挙資金がなく、バチスタ氏が選挙宣伝カーとそのガソリン代、Tシャツなどの費用を負担していたという。
 バチスタ氏は同上議に頼まれるまま、兄弟のレミ・カリェイロス元ムリシ市長にも資金を提供していた。資金の一部は返済されたと同氏は述べ、その証拠に元市長のサインの入った小切手のコピーを公開した。
 見返りにバチスタ氏は、二〇〇二年にアラゴアス州のジョゴ・デ・ビショが合法化された時、ライバル業者を横目にマセイオー市とアラピラカ市での営業許可を受けたと述べた。九八年に同上議が法務大臣に就任した時のパーティにも呼ばれ、同氏は常日頃から「俺たちの動物園はどうなっている?」と上議から近況を尋ねられていたという。
 カリェイロス上議の弁護士は、こうした告発は同州の政敵によるでっち上げで、上議はすでにバチスタ氏を相手取って訴訟を起こしているとして、事実関係を否定した。