2007年6月27日付け
【サンミゲル・アルカンジョ】八十八歳、当地在住の吉田美智枝さんの米寿祝いが、友人・知人の厚意に満たされ、盛上がった。
晴天の十七日、文協会館に三百人あまりの老若男女が集まった。婦人会の手づくりのご馳走が並んだ。祝う集いが盛上がったのは、美智枝さんのこれまでの歩みを周囲が熟知していたからだ。
一九二〇年二月、熊本県生まれ、十六歳で父母蔵橋はち・カサエさんに連れられ移民。サンパウロ州アヴァレー、アシスなどを経てサンミゲルへ、五〇年、吉田円治さんと結婚、〃馬の尻を追う〃きつい農作業の生活のなか、二女を育て、今は長女梨本サナエさん(コチア青年、梨本今朝男さんの妻)と孫、ひ孫と暮らし、ゲートボール、老人会、婦人会活動で充実した日々。
米寿祝い。格安会費で行われた。幼児から引きこもりがちの九十五歳の高齢者まで集まった。イビウーナ日伯寺の桜井僧侶もやってきて、厳かに米寿の法要を導く。森エリオ文協代表、セルソ市長が祝辞。野浜かおるさんの発声で乾杯。岩崎利満文協名誉会長は、親戚代表として熊本弁丸出しの激励を贈った。さらに老人会の中久保武男さんが〃先輩の〃美智枝さんに美声で歌を贈り、カラオケ部が全員でなつメロの数々を披露した。
まだあった。老人会が移民百周年祭の歌を合唱、元気に踊った。(桜井忠さん通信)