ホーム | 日系社会ニュース | 百周年=「外務大臣表彰」と「かさとまる記念表彰状」=記念表彰の応募受付を開始=今週から各地へ要項を郵送=「どんどん推薦して」

百周年=「外務大臣表彰」と「かさとまる記念表彰状」=記念表彰の応募受付を開始=今週から各地へ要項を郵送=「どんどん推薦して」

2007年6月27日付け

 ブラジル日本移民百周年記念協会の顕彰委員会(桂川富夫委員長)は独自に検討を進めている「かさとまる記念表彰状」および、同記念協会が在聖総領事館から委託されている外務大臣表彰の選考基準の公表、日系団体からの推薦のお願い、これからの日程などに関して発表した。
 双方の表彰で選考基準や締め切りが異なるので、応募する団体は充分な注意が必要だ。双方とも規定を説明した文書、応募用紙は、すでに今週から全伯の約五百日系団体宛てに郵送が開始されている。
 顕彰委員会の山内淳委員は「連合会のある地域は、できるだけ連合会でとりまとめてほしい。ない地域は直接に記念協会まで送ってください。また要項が届かなかった団体も記念協会まで問い合わせてほしい」と呼びかけた。
■日本国外務大臣表彰■
 在聖総領事館の楠彰領事によれば、十年間以上にわたって日伯交流に貢献のあった人で非日系人も含める。「通常はサンパウロ管轄で年に一件あるかどうかですが、来年は特別に百人ていどを表彰します」という。
 個人表彰がブラジル全体で約百人、団体(企業)表彰が二十~三十団体、日本側十人程度が選ばれる。応募締め切りは今年八月末、発表は来年六月、表彰式はその後の七月以降となる。
 最低年齢は原則的に七十歳とし、特別の功績に限り六十代、五十代も対象とする。「功績内容が必ずしも個人や団体のものと判断できない場合は不適格」「一部の者から何らかの反感や批判を受けている事実や疑いがある場合は適格者とされない」など幾つかの条件がある。
 日系人口比にあわせて各地の在外公館に割り振ることになるので、在聖総領事館管轄での個人表彰は七十人弱とのこと。在聖総領事館管内(サンパウロ州、マット・グロッソ州、南マット・グロッソ州、三角ミナス)の日系団体は百周年協会に提出すること。
 なお、サンパウロ管轄は記念協会宛てに送付。それ以外の地域は、在外公館ごとに受付と選考をするので、規定や応募用紙などの詳細は各在外公館まで直接問い合わせること。
 すでに日本からの受勲者や外務大臣表彰受賞者、故人は対象外となるので要注意だ。
■かさとまる表彰状■
 記念協会が独自に行うもので、人種や性別、年齢を問わず、ブラジル全体で二百五十人(個人、法人含め)程度を顕彰する。外務大臣表彰と異なる点としては、故人や日本からの受勲者も対象になり、日伯交流に貢献したのが「五年間以上」という三点。さらに締め切りは「九月末まで」となる。
 こちらは、全伯の日系団体からの推薦を同記念協会が一手に受け付け、審査選考することになる。
 選考は、現在の顕彰委員会メンバー十二人に各分野の専門家などを増員して行う。桂川委員長は「もう受付を開始している。どんどん応募をお願いします」とのべた。公表と同時に受け付けも開始し、締め切りは九月末となる。
 山内委員は「しかるべき日系団体からの推薦が必要」と条件を付けたが、推薦人数に限定はないという。受賞者には、サントスのボケイロン海岸にある移民の像を縮小した小彫像が記念として贈与される。
 あつまった候補者の履歴書や功績書を表彰委員会が検討し、委員の三分の二以上の票で議決される。
 かさとまる記念表彰状は〇八年八月に表彰式が行われる予定。詳細は同記念協会事務局(11・3209・3875)まで問い合わせを。