2007年6月27日付け
今年もまた、日本移民の日が過ぎた。各地の慰霊、顕彰行事に加え、この時期に併せ行政レベルの百周年委員会が発足したところもある。百周年への準備が大詰めに入りつつあるように感じた。
例年以上の日伯メディアの扱いも、そうした空気を表しているように思える。この移民の日でどれだけ、ブラジル社会に日系移民九十九年の歩みが伝わっただろうか。
昨年までは、記念事業を含め、各地の日系社会がどのような百周年を描いているのか、その〃夢〃が出揃う年だった。そして百周年開始を半年後に控え、これからはその夢を形にする動きが大詰めを迎えるだろう。百周年〃以後〃を語る議論も出てくるかもしれない。
そういえば一年ほど前、日系企業で働く二世の男性がサンパウロ市の式典がサンボードロモで開かれることを知らず、驚いたことがあったが、昔の話か、それとも今も…(ま)