2007年6月28日付け
【マリンガ発】パラナ州北部にあるマリンガ文化体育協会(鈴木エドアルド会長)の創立六十周年記念式典と夕食会が二十二日午後七時半から同文協で開かれ、約六百人が集まった。同式典は力強い若太鼓で華やかに始まり、来賓紹介、歴代会長の紹介、日伯両国歌斉唱、来賓と同会長挨拶、歴代会長に記念品と賞状が手渡され、同文協に尽力を尽した来賓者たちにも感謝状が渡された。六十周年を祝してのケーキカット、乾杯が行われ、和やかな雰囲気で無事終了した。また、姉妹都市の加古川市からは同式典に参加するため副市長はじめ五人が来伯した。
式典では鈴木同文協会長をはじめ、小澤英司在クリチーバ総領事館副領事、西森ルイス・パラナ州議員、ジョアン・アルベス・コーリ同市議会議長、スダメリス銀行のケールレ・リザーダ氏、長谷川浩三・加古川市副市長らが紹介され、一人一人壇上に上がった。
さらに歴代会長三十三人の名前と在任期間を紹介。このうち十七人はすでに亡くなっているため、代理の人が呼ばれた。
日伯両国歌斉唱に続き、鈴木会長が挨拶。「六十周年を迎えるにあたって、この上ない喜び」と喜びを表した後、「一世の人たちがこの地で努力を惜しまなかったために、現在の地位がある」と先人の功績に敬意を表した。
続いて長谷川・加古川市副市長は「遠く離れたこの地で多くの日系人が活躍していること誇りに感じるとともに、六十周年おめでとうございます」と祝辞。その後、他の来賓も祝辞を述べた。
同文協会長が歴代会長の名前を読み上げ、賞状と名前の入った時計の記念品を贈呈。
壇上に上がった来賓のほか、加古川市の木下正一元市長、樽本庄一現市長にも感謝状が贈られた。
加古川市から鈴木文協会長にも感謝状を贈呈。鈴木会長は、事前に知らなかったかのように驚いた様子を見せ、満面の笑みを浮かべながら受取った。
六十周年を記念したケーキカットは現会長と歴代会長を代表して秋本忠義第十七代会長が一緒に行った。続いて鈴木孝一十九代会長が「同文協のさらなる発展を願って乾杯」と乾杯の音頭を取った。
マリンガ市カトリック教会のドン・アマール・バチスチ神父、マリンガ日伯寺の松野瑞光開教使の双方による、六十周年の清めと先人の供養が行われた。
同式典に参加していた山本勲・同文協評議員は「こういった式典で元気をもらっている」と嬉しそうな表情で話してくれた。
式典参加者はビュッフェ式の料理に舌鼓を打ちつつ、日本の歌に浸りながら、同文協の還暦を祝った。