2007年6月28日付け
なかなか同郷の人に会うことがなかったのだが、偶然にも取材先で初めて出会った。話が弾むにつれ、仲良くなり、自宅にお邪魔することに。
いきなり押しかけたのにもかかわらず、喜んで受け入れていただき、話題が絶えることなく数時間話し続けた。
その人は二十歳ぐらいで来伯し、農業や大工をしながら生活をしてきた。つい数年前に三十数年振りに日本の地に足を踏み入れた。
やはり真っ先に向かったのは生まれ故郷。さまざま思いを馳せながら懐かしい場所を見てまわる。道路や外観は綺麗になっていたが、頭の片隅に押し込められていた記憶と照らし合わせると、ほとんど変化がなく、込み上げてくる感動を抑えられなくなったという。
どんなに年齢や苦労を重ねたとしても、自分の生まれ故郷の記憶は決して色褪せることはないのだろう。 (坂)