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固定電話料金新制度へ移行=サンパウロ市で7月2日から順次=2通りから利用者が選択

2007年6月29日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】電話会社テレフォニカは七月二日から、サンパウロ市内の電話料金徴収をこれまでの回数制から時間制に移行する。
 サンパウロ市内の二五〇万本の固定電話は九回にわたる新制度への移行で七月二十九日までに全て完了する予定。これは電話料金支払い期日によって分けられ、一番早い移行が支払い期限六月二十四日のもので、時間制による微収は七月二日から実施されて支払い日は八月二十四日となる。これにより二十日までに四六〇万本の固定電話が新制度に移行されて実施を待つのみとなっている。
 新しい徴収方法での特徴は基本プランと選択プランの二通りあることで、利用者が選択できる仕組みとなっている。基本プランは二分三十秒以内の電話利用者にお得となっており、選択プランはそれ以上の長電話およびインターネット利用の場合、料金安になる。選択プランは通話毎に四分間の最低料金が徴収されるも通話料金が安くなる。両者の比較の例を挙げると、基本プランが三秒以内は無料だが、選択プランでは〇・一五レアルから始まる。
 一分間で前者が〇・〇九五レアルに対し、後者は〇・一八三レアルとなる。二分三十秒でそれぞれ〇・二三八九三レアル、〇・二三八三六レアルとほぼ同じとなるものの、一〇分間で〇・九五五レアルと〇・五一三レアルと差が開き、六〇分では五・七三四レアルと二・三四六レアルと倍率となる。
 同社によると、サンパウロ州内では五%が選択プランの申し込みをしており、残り九五%は基本プランとなっている。新制度は基本プランを基としており、意思表示のない利用者はすべて基本プランに組み入れられる。選択プランへの変更は随時可能で、電話0800―77―5799で受け付けている。
 いっぽうで新制度では同社に対して通話明細を請求でき、同社は無料で送付する義務を負う。明細は呼び出し番号、通話時間および料金が明記されたもので、毎月あるいは三カ月分を請求できる。これまでは市外長距離通話のみの明細で、市内通話は明記されず不透明だった。