2007年6月29日付け
レジストロ文協、同市役所、レジストロベースボールクラブ(RBBC)とサンパウロ州立大学(UNESP)の共催による「レジストロ寿司祭り」が十六、十七両日、同市内のエキスポ・ヴァーレで開催された。十二回目の今回はミス百周年候補者の紹介や、市内の日本移民資料館で開催中の日本週間の展示も行われるなど、百周年のプレ・イベントとして賑わいを見せた。
十六日の開会式にはクロビス・ビエイラ・メンデス市長ほか、飯星ワルテル連邦議員などの来賓が出席。同市の百周年記念モニュメントを製作する造形作家の豊田豊氏も訪れた。
午後六時開場、七時過ぎにステージ上で鏡割りを行い、プログラムへ。同地文協青年部による和太鼓演奏が観衆の目を引き付けた。
入口付近では、まぐろ、サーモン、手巻きのほか、同地名物のマンジューバなど四品が入ったメインの握り寿司、マンジューバの刺身などを販売。
リベイラ沿岸日系団体連合会も出店し、焼そばやすき焼き、うどん、ヤギ汁、沖縄そばなど、来場者が舌鼓を打つ姿が見られた。
十六日だけで約二千人が訪れる盛況。レジストロ市の日本文化を絵で表現してもらおうと同市内公立学校の生徒たちの作品展覧会も開かれた。鳥居やレジストロ文協、お寺などが描かれており、〃日本移民ゆかりの地〃レジストロを印象づける内容だった。総領事館も後援し、三カテゴリーの上位三人にそれぞれプレミオが贈られた。
同文協の清水ルーベンス会長によれば、同展覧会は十日から市内の移民資料館で実施された「日本文化週間」の一環。同イベントには、祭り前日までに五千人の生徒が訪れたという。
ステージではブラジル・カラオケチャンピオンの宮崎ノルトンさんのショーも行われた。「愛の終りに」の熱唱に盛大な拍手が贈られた。
午後九時過ぎからはミス百周年を選ぶ候補者達の顔見せがファッションショー形式で行われ、会場から候補者の名前を叫ぶほど注目を集めていた。
今年はまた、レジストロ文協が文化交流の一環として近隣のパラクエーラアス市から招致したドイツの民族舞踊団体による踊りも披露された。同市はポーランド、イタリア、ドイツ系が多いという。
佐々木悟実行委員長は「ちょっと寒くなって出足が悪かったが、たくさん来てくれてよかった」と話していた。