2007年6月29日付け
今月二十七日付けで移民の日特集を掲載した。
長編小説「輝ける碧き空の下で」の著者、北杜夫氏へのインタビュー、戦後にブラジルから送られた一通の手紙が結んだ家族の出会い、〃日本〃を受け継いでいこうとする安永一家、移民史料館の企画展など、どうお読みになっただろうか。
編集部でも話題になったのだが、北氏や大武和三郎、藤崎商会以外の出身地、ルーツが熊本にあることに気付いた。
そういえば、今年の特集号でお伝えしたコロニア最古の移民である大原綾子さん、昨年十月に亡くなった最後の笠戸丸移民、中川トミさんも熊本出身だった。
先週末に行なわれた白寿者表彰者三十六人のうち、実に六人が熊本。もちろん、県別移住者数でいえば、全国二位という数の問題もあるのだが、肥後もっこす(意地っ張り)の成せる業か、と興味深く思った。 (剛)