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「ミスゆかた」に原田さん=七夕祭り前夜祭盛大に=宮城県人会

2007年7月3日付け

 宮城県人会(中沢宏一会長)主催の「ミス七夕ゆかたコンクール」が七月一日に同県人会で行われ、約三百人の人が詰め掛けた。
 野村アウレリオサンパウロ市議、千田昿暁岩手県人会会長、日本のエチケット研究家の豊田ルミさんらが審査委員を務めた。
 美和会の美しい琴の音色とともに始まり、中沢会長の開会宣言後に、二十二人の同じ浴衣を着た候補者が順番に入場すると、会場からは歓声が上がった。
 コンクールは浴衣の着方や歩き方などの採点基準から補者の中から十人が選ばれ、続いて、候補者自身で選んだ艶やかな浴衣に衣装換えをして登場。
 各候補者に対して「夢はどんなことがありますか」や「青年会が少なくなっていくことに対してどう思いますか」などの質問がされ、間髪入れずに返答する候補者の姿が目立った。
 同コンクール以外にも、ミス浴衣企画担当の丹治知佐子さんによる浴衣や甚平、作務依、法被の着方や説明なども行われた。
 丹下セツ子太鼓道場、雷神太鼓による太鼓演奏やリベルダーデ文化福祉協会のYOSAKOIソーラン、宮城県の雀踊り、留学研修生OB会の演奏などもコンクールを盛り上げた。
 審査の結果、ミスゆかたにはミシェル・ユリ・原田さん、二位にはカリナ・カオリ・イデさん、三位にはアドリアーナ・ミチコ・ド・ナシメント・タケウチさんがそれぞれ選出され、特別賞としてミスシンパチアにユリ・クリスチーナさんが選ばれた。
 ミスゆかたに選ばれたミシェル・ユリ・原田さん(18)はUNIFESP(サンパウロ連邦大学)に通う大学生。今回のコンクールには自分から参加したくて参加したという。「母親から日本文化についてよく聞かされていて、興味があり参加した。(ミスゆかたに)選ばれたことはとても嬉しい」と満面の笑みで話してくれた。
 コンクールの後には会館屋上でカクテルパーティーが行われ、参加者たちはミスゆかたに選ばれたゆりさんを祝福した。
 この日はまた、中沢宏一会長、鈴木運蔵七夕担当理事らが今月七、八日に開催される「第二十九回サンパウロ仙台七夕祭り」についてのランサメントを行った。今コンクールの入賞者は祭り本番でも紹介される予定。