2007年7月3日付け
「大会は大人の祭りじゃない。子供たちが頑張ってきたことを台無しにしちゃだめよ」。
盛大に行われた太鼓大会。来伯した日本太鼓連盟の塩見和子理事長の目は、真を見ていたように思う。
「バスで長時間揺られてきた上に、大人の都合で待たされた子供らは、本当の実力を出し切れないでしょう」。渡辺洋一指導員も「なかなか集まらないから、審査の説明もできなかった」とつけ加える。
「本当は皆に賞をあげたい。その中で順位をつけるわけだから、彼らの思いを傷つけないよう、一番いい環境を用意することが大人の役目じゃない」と理事長は言葉に力を込めた。
昨年も、二時間にわたる来賓挨拶や、進行のまずさに同じ批判を受けたはず。大いに盛り上がった大会はいいが、来年に向けた反省と改善をわすれないでほしい。(稲)