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岐阜県人会を顕彰=サンパウロ市市議会=日伯〃橋渡し〃事業を評価

2007年7月4日付け

 サンパウロ市議会が、日伯の交流に貢献した団体として、岐阜県人会(山田彦次会長)を顕彰し、その名を議事録に記すことを決めた。このほど、県人会にその旨を記した書面が届き、山田会長はじめ関係者らは「想像もしてなかったこと」と驚き、喜んでいる。
 「別に頼んだわけでもないのに、ビックリですよ」と山田会長。県人会に書面が届いたのは、六月二十日過ぎのこと。同県人会を「日本社会とブラジル社会の統合に素晴らしい働きをした」として顕彰し、議事録に残すことを今年の四月十二日に決定した。
 記録の提案を行ったのは、ジルソン・バレット議員。〇三年の同県人会九十周年記念で、来伯した渡辺信行県会議員(当時、議長)に、市議会で最高権威を持つアンシエッタ賞を贈った人物だ。
 山田会長は、顕彰の理由に、岐阜県出身の人間国宝、故・加藤卓男氏(陶芸家)の作品「三彩貼花手付花入」をMASPに寄贈したこと、過去二回の花火大会、市立劇場での日伯ジョイント・コンサートの開催、三十年間続けられている日伯青少年交流事業、農業高校生実習制度などの県人会活動をあげ、「これまで地道に進めてきた我が県人会の仕事が認められたということ。嬉しく素直に受け取っている。他の県人会にとっても励みになるのでは」と話した。
 岐阜県人会は、来年、県人会創立七十周年、県人移民九十五周年、そして日本移民百周年の三つの節目を迎える。「今回の顕彰を県側にも報告して、来年は、県庁やブラジル政府など、実行委員会に様々な団体を入れて、多く参加をよびかけたい」と、山田会長は意気込みを見せた。同県人会が進めているOSCIPへの団体登録は現在手続き中だ。