2007年7月4日付け
三日午前十一時すぎ、サンパウロ市リベルダーデ区バロン・デ・イグアッペ街のマンション前で強盗事件が発生した。被害者は台湾系と見られ、空港からタクシーで同マンションに着いたところを襲われた。帰国時を狙われたのかどうかは不明。犯人が発砲した五発のうち三発が命中し、被害者は病院に搬送された。四発の銃声を聞いたという証言者によれば、被害者は二十レを握り締め、携帯電話で連絡を取ろうとしていたが、すでに意識は朦朧としていたという。盗られた物はないようだが、歩道に残る生々しい血痕が事件の大きさを物語っていた。事件のあったマンションは住人の六割近くが日系か中国系だという。
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サントスで行なわれた「移民祭り」の主催団体、笠戸丸文化福祉協会の吉加江ネルソン会長。自身が宮崎県人会長だったこともあり、二十三日、会員ら向けにバスを一台用意した。イベントの楽しんだ一行は、十四番埠頭、移民上陸記念碑訪問、サントス厚生ホームを慰問し、米、身の回り用品などを寄付した。「楽しむ」だけでなく、「思い出す」「助ける」ことが日系社会を支えていることは確か。