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財務状況の報告怠る=健康保険会社の半数近く

2007年7月5日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙四日】健康保険会社のほぼ半数(四七%)が、今月末に提出期限を迎える財務状況報告書を補足保険庁(ANS)に提出していない。報告を怠った会社は営業登録を無効にされ、加入者を他社に移転される可能性がある。
 健康保険会社の健全経営を目的に、会社の自己資本金やリスク発生時に備える資金など財務状況を同庁へ報告することが二〇〇一年七月に決定され、各保険会社は六年後の今年七月末までに報告しなければならない。全国には一五八四社の保険会社があるが、そのうち、すでに報告を行ったのは八三八社(五三%)。報告していない会社の保険に加入している人は六〇〇万人(全体の一七%)に上る。報告できていない会社は小企業に多い。
 ブラジルグループ医療協会(Abramge)のアウメイダ会長は、報告義務を怠った会社は、大企業が営業しない小都市で活動する小企業が多く、そうした企業の処分は保険制度の末端部分を破壊するとして、同庁に寛容な措置を望んでいる。