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見所いっぱい=最近の東山農場=コーヒー畑に和風シュラスコ=「ハルとナツ」好影響=観光農園としても魅力=会議所コンサルタント部会見学ツアーに100人

2007年7月6日付け

 ブラジル日本商工会議所コンサルタント部会主催の東山農場(岩崎透代表取締役)見学ツアーが六月十七日に行われた。約百人が参加、バス二台の大所帯となった。同農場は、コーヒー農場および観光農園として、二つの性格を持つ。そして近年「ハルとナツ」のロケ地に選ばれため、その面でも好奇心、興味をかきたてる。一行は、それらのすべてを満喫した。
 午前八時半サンパウロ市を出発、二時間ほどでカンピーナス市郊外にある同農場に到着した。
 到着後すぐに、同農場で採れたコーヒーやジュースなどが参加者に振舞われた。岩崎社長はあいさつの中で、ツアー内容と農場での安全対策、注意事項などを述べた。
 その後、一方は徒歩で、他方はバスで同農場内の散策を行った。今回の散策はNHK放送八十周年記念ドラマ「ハルとナツ~届かなかった手紙~」のロケ地になった同農場の施設見学。
 まずは、戦前まで実際に使用されていて、ドラマの主人公ハルが生活した家、続いて農場の労働力として雇われた奴隷たちが収容されていた収容場を見学した。約二百人収容可能だ。
 さらには、サントスの港を見立てて作られた赤レンガの道、コーヒーの収穫に欠くことができない収穫機、船内撮影のために作られた寝室を見学した。
 バスに乗り移動、さらにロケで使用した〃施設〃を見た。農業移民(コロノ)として移り住んだ人たちが生活している様子を撮影するために使用された家は、現在でも同農場で働く人たちの家として使用されている。近くにある井戸は現在でも使用可能だ。
 コーヒー農園を見学し、赤い実をつけているコーヒー畑を目の当たりにし、参加者一同はあまりの多さに驚きの声を上げた。例年ならすでに収穫が始まっていて忙しい時期のはずなのだが、今年は気候の変化による影響で、六月中旬から始まった。
 最後には小高い丘の上から同農場内を一望し、同市内を見渡した。
 ロケ施設の見学が終わると、昼食の和風シュラスコ料理や東麒麟などの飲み物が振舞われた。樹齢二百年のジャトバの下で、ブラジル人の生演奏に心を癒されながら、昼食に舌鼓を打った。
 昼食後には、オレンジ狩りのオプションに参加する人も半分ぐらいいた。最後にコーヒー豆やキリンビール、マンジョッカで作られた「伯魂」などお土産を受取り、最後に参加者みんなで記念撮影を行った。
 同ツアー主催の渡邉裕司コンサルタント部会長は「日本の食文化を見ることができた。また、企業の成果も垣間見ることができた」と今回のツアーに手応えを感じながら話してくれた。
 同ツアーに参加していた中島菜子さんは「東山農場はすごく楽しいと聞いていたので参加した。子供がのんびり遊ぶことができて良かった」とリフレッシュした表情で満足そうだった。