2007年7月11日付け
いよいよ十二日から、日本で参議院選挙が始まる。編集部にも在外選挙に関する質問が届くようになった。
もう何十年もブラジルに住んでいるから、立候補者のことが分からない。教えてくれないか――。そんな電話をしてきた読者がいた。何十年離れている、でも投票したい、その熱意を感じた。
初めての選挙区投票。ロスでは与野党議員による初の政局討論会が開かれるなど、在外選挙は着実に身近になりつつある。ブラジルでも十三日から公館投票が始まる。有権者が、投票で日本への意思を伝える番だ。
百周年を前に再び盛り上がる日伯関係。一世、二世が減少すれば、ブラジル国内の有権者数は減るかもしれない。でも、今回投じられる一票は、一世だけでなく、将来の日系人社会と日本の関係にもつながっていくのではないか、そんな風にも思うのだ。 (ま)