2007年7月13日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙十二日】ペトロブラスのプラットホーム不正入札事件で連邦警察が捜査している造船会社イエザ石油ガスが、総選挙の行われた昨年、与党労働者党(PT)に多額の政治献金を行っていたことが選挙高裁(TSE)のデータで明らかとなった。
フォーリャ紙が昨年の六大政党の会計を分析したところ、PTだけがイエザから献金を受け取っていた。献金は四回に分けて行われ、マット・グロッソ・ド・スル州知事選に出馬したアマラル上議(PT)への五万レアルを含めると、総額一六一万二〇〇〇レアルに上る。三回は選挙前の九月に行われ、選挙資金に回されたとみられている。
献金理由について同社は、前政権とは違いPT政権は国内企業の石油、ガス市場への参入を推進し、ペトロブラスの工事への最低参入率を四五%から六五%へと引き上げたことで、同社が利益を得たとする声明を発表した。また、不正入札の容疑を否定した。
PT財務担当のフェレイラ氏は、献金が自発的かつ合法的なものだったとし、イエザの献金はPT政権発足(二〇〇三年一月)後の造船業界の成長に基づいたものであることを認めている。
イエザのほかにも捜査対象となっているマウア・ジュロングとルイ・カスタネイラの二社が、PTの下院議員ら四人とブラジル民主運動党(PMDB)の下議一人に総額二四万四〇〇〇レアルの政治献金を行っている。