2007年7月13日付け
晴天に恵まれて、第五十一回聖南西文化スポーツ連合会相撲大会(主催オザスコ日伯文化体育協会=荒木進会長)が八日、オザスコ文協会館前の土俵で開催された。青年の部を制したオザスコ・チームが総合優勝した。
昨年は、開会式終了後に屋根が溜まった雨水の重みで破損した。今年は大会前日までに新しい屋根と土俵の修復作業を終え、準備を整えた。
参加チームは、オザスコ、イビウーナ、イタペチニンガ、カッポン・ボニート。成人から最年少は八歳、幅広い年齢層の選手たちがそれぞれ頂点を目指した。
開会式には、羽藤ジョージ・サンパウロ市会議員、山戸ファビオ・オザスコ市会議員、堤正昭サンパウロ州相撲連盟副会長、広瀬マリオ相撲後援会会長、高清ACENBO名誉会長、岩下星二副会長、大瀧多喜夫渉外理事、重田エウゾ文協副会長、高ネルソン聖南西柔道連盟会長らが顔をみせた。
堤理事が司祭を務め、土俵の真中で「怪我がないよう正々堂々と戦うことを願う」とお祓いし、東西南北の位置に清酒と清塩をまいた。「日本特有のスポーツがブラジルに定着していることを嬉しく思う。相撲人口をこれからもっと増やしていきたい」と祝辞。
土俵に上がった約六十人の選手たちは、吹き込む風に震えあがっていた。最後に選手代表として、石丸フェリッペさんが選手宣誓を行った。
取り組みが始まると、幼々年、幼年、少年、準青年、青年、女子の各部で、個人戦、団体戦の熱戦が繰り広げられた。
個人戦の参加者には米一キログラム、そして優勝者にはトロフィー、メダルと米五キログラムが贈られる。幼々年の部では、小さい体で米五キロをうけとり、その瞬間に重過ぎて落としたり、と笑いのある光景もあった。
来賓席や観客から最も注目を浴びたのは女子の部で、一戦一戦が約一分間の組み合いで、観客席から応援の歓声が響く。選手と会場の全員が一体化になった感じだった。
青年の部は、普通の体の一・五倍から二倍の体をしている選手が多く、見ていた人たちには、次元が違うのではないかと思える戦い。
昼食を挟み、陸上部が体育館でフェイジョアーダやうどん、天ぷらなどの料理を供した。
優勝したオザスコ・チームのビクトル・パステレーロ選手は「嬉しいの一言。個人として全伯大会に出場できる権利を得た。全伯でも暴れたい」と喜びと意気込みをみせた。今大会に個人戦で出場した各部から上位四人の合計四十人が、二十一日、二十二日、イタクァケセツーバで開催される、全伯大会に出場する。