2007年7月17日付け
東京、パリ、ニューヨークをまたにかけて活躍するブラジル育ちの日系カメラマン、ノブオ・ミケランジェロ・タカノさんが先週着聖、七月いっぱいカメラメーカー四社の最新機種のテスト撮影などをする。
今までは主にファッションカメラマンとして、斬新な色彩感覚をもった映像を切り取ってきたタカノさん。「これからはファッションは五〇%、残りは現実や人間の生き様、土地の匂いが伝わってくるような写真を撮りたい」との抱負を持っている。
今回はニコンD200、フジフィルムKLASSE・W、キャノンEOS5D、ペンタックスK10Dなどの最新機種を、パラチなどの風光明媚な海岸でテスト撮影する予定。「ブラジルにはいろいろな移民文化があるから、想像を超えたイマジネーションが湧くんです」。
今年二月にサンパウロ市近郊のエンブー市で撮影した作品が、日本の写真専門誌『キャノンフォトサークル』七月号の巻頭特集を飾った。街頭に飾られた極彩色の風景画、トロピカルな色彩をもった家並みが鮮やかに映し出されている。
ブラジルといえば「危険」「遠い」というイメージが日本では強い。「来年の百周年で、もっと知られていないブラジルをアピールしたい」と力強く語った。
タカノさんは今回、ニッケイ新聞日本語編集部にペンタックスの高級デジカメistDを寄贈した。〇五年に続いて二台目。同社の高木ラウル社長は「本当にありがたい。来年の百周年ではこのカメラに活躍してもらう」と感謝した。