ブーイングを厳しく非難=大統領、顔色変え=自分は饗宴の主人公だ=PT「リオ市長が教唆」
2007年7月18日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】ルーラ大統領は十六日、リオデジャネイロ市のパン・アメリカン大会開会式でブーイングを浴びたことへ、予め何者かによって画策された「不本意な行為」だとする声明を発表した。大会は親睦のために準備された催しであり、一部の人間が招かざる客のように嘲弄を以って主賓を迎える態度が卑劣だと、定例のラジオ番組「大統領のコーヒー・タイム」で非難した。ロジーニャ下議(労働者党=PT)が、ブーイングを教唆したのはマイア市長(民主党=DEM)であるとサイトで告発した。
マラカナン競技場で十三日に始まったパン・アメリカン大会開会式でブーイングを浴び、大統領は余程心証を害したようだ。悪意のもとに企てられた行為が、親睦の場で行われるのは許せないと顔色を変えて激怒した。
友人の誕生パーティに招かれて会場に到着したら、そこに敵意を持った一団が待ち構えていたようなものだという。ルーラ大統領は、一八億五三〇〇万レアルをつぎ込んだパン・アメリカン大会という饗宴の主人公だという。大統領は十六日、定例の記者会見で不機嫌さを露にした。
ブーイングは六回あった。大型モニターに大統領が映し出された時に二回、開会の辞を述べる時と大統領という言葉が出るたびに四回。ドゥルシ総務会長が、大統領はブラジル代表であって、PT代表ではないのを野党は勘違いしていると警告した。大統領は二度とパン大会には顔を出さないようだ。
プラナウト宮は、ブラジルが獲得したメダル数よりも、大統領の機嫌のほうが気がかりだ。招かれたパーティに行って、入場拒否を受けた気分らしい。大統領の支援者は多いが、全員がファンでないことも知っておく必要がある。パン大会は、個人のパーティではなく千客万来の祭りだ。
国旗に礼を失して刑務所入りしたのは、軍政時代の話である。現在は、ブーイングなど取るに足らない。ルーラ政権は経済では低調なのに、大統領がやたら目立ちたがるのを快く思っていない人々が存在することを覚えておくべきだ。
センサス調査によれば、リオデジャネイロ州のルーラ支持率が急落した。同州は、伝統的に政府批判の盛んなところだ。航空管制トラブルを解決できない大統領の優柔不断さ、大統領の支援を受ける政治家が不罰特権でヌケヌケとし、殊にカリェイロス上院議長がうとましいらしい。
ブーイングの火元とされるリオ市のマイア市長は、教唆告発を否定。パン・アメリカン大会は、リオ市に始まったリオ市の祭典だという。連邦政府は主人公のつもりだが、それは誤解だと反論。再度ブーイングを浴びたら、「リラックスしてアレを楽しみなさい」と大統領に進言した。
カルドーゾ前大統領は、ルーラ大統領に「自讃するほど、自分は立派か」自問自答するよう提案した。大統領は、もう少し謙虚になったほうが身のためと思うと忠告。政治家の生活とは、ある所では拍手喝采され、ある所ではクソまみれにされるものという。