2007年7月18日付け
踊って祝おう南中ソーランで――。ブラジル日本移民百周年記念協会の芸能委員会は来年の六月二十一日、サンパウロのサンボードロモで開催される百年祭の第一部で南中ソーランの披露を予定している。
青少年の健全育成を目的に始まった南中ソーラン。この踊りをブラジルに持ち込んだ川添博さんや芸能委員会の蛯原忠男、井上久弘両コーディネーターらは、今すでに踊っているグループの協力を求め、これから一年かけて取り組みたい団体を募集している。
一九八三年、暴力やいじめで荒れた学校を明るく健全な校風に立て直すため、北海道の稚内南中学校生徒らが取り組んだ踊りが発展してできたのが南中ソーラン。音楽はソーラン節を基礎とし、鳴子は使わない。
ブラジルでは九五年から川添さんが活動を始めた。現在百周祭の本番に出場が決まっているのは四グループ、八十人弱。他にも南中ソーランを踊った経験を持つ団体はいくつもあるはずなので、広く参加を呼びかけることになった。
蛯原さんは「南中ソーランが踊られてきた経緯、青少年教育とのつながりを考え、社会への参加を自然と覚えていくという意味で、百周年に踊ってもらうことになりました」と意義を強調した。
サンボードロモでの公演は場所が広いため、最低でも現在の倍か、それ以上で踊ることが好ましい。川添さんら関係者は「無料で指導に伺うので、興味のある方は最寄の場所に連絡してほしい」と呼びかけた。南中ソーランは県連日本祭りでも披露される(二十一日午後四時舞台、二十二日午後五時ワークショップ)。
連絡先/グァタパラ=16・3973・0132(脇山)、ACAL=11・3277・9826(近藤)、11・3104・2645(山本)、リベイロン・ピーレス=11・4828・3611(川添)。