ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 基本金利、年11・5%に=インフレ上昇懸念する声も

基本金利、年11・5%に=インフレ上昇懸念する声も

2007年7月20日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】十八日に行われた通貨政策委員会(COPOM)の定例会議の決定を受けて中銀は、基本金利(SELIC)を〇・五ポイント引き下げて年利一一・五%とした。今回の引き下げは二〇〇五年九月以来、連続十七回目となるもので、この期間に八・二五ポイント引き下げられたことになる。
 今回の〇・五ポイントの大幅引き下げは予想されたものとはいえ、前回は七人の委員のうち二人が〇・二五ポイントを主張してきたのに対し、今回は三人となった。結局四対三の決定となったが、委員会の中でインフレ上昇を懸念する声が強まっていることを証明した。SELICは世界で三番目の高率となっている。
 向う十二カ月のインフレ予想を差し引いた実質金利は七・七%となり、これまでのトップの座をトルコ(八・二%)に明け渡した。