2007年7月21日付け
【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】軍警がサンパウロ市内の交通整理に動員されることになった。サンパウロ市司令官が明らかにした、軍警の路上パトロールは五年振りの復活になる。司令官によると、交通整理や駐車違反の取締りなど、交通巡査の通常の業務に加え、最近とみに発生している路上犯罪とくに信号待ちの車が襲われるのを防ぐのを目的としている。
軍警は、午前は七時から十時まで、午後は四時から七時まで一四七カ所に常駐する、これに動員される軍警は一一二人に上る。これ以外の時間帯はバイクやパトカーが二〇分から四〇分かけてパトロールする。これを合わせるとパトロール個所は一〇〇二カ所となる。主に走行の多いところで犯罪多発地帯に焦点を合わせているが、現在のテスト期間が済んでから総合的な見直しを行うとしている。
軍警は以前、交通整理も管理していたが、当時のマルタ市長とアウキミン州知事の確執が生じ、州知事が二〇〇二年三月に軍警を路上から撤退することを決めた。それ以来、交通取締りは交通技術公社(CET)の管轄となり、マロンジーニョと呼ばれる整理官に一任されていた。
マロンジーニョは一七〇〇人おり、これに軍警が加わることになる。サンパウロ市交通局長は、CETは強制捜査権を有せず、逮捕権のある軍警が加わることで量的のみならず質的に取締りが向上すると、手放しで喜んでいる。