2007年7月24日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十二日】カサビサンパウロ市長(民主党=DEM)の支持率が、就任(二〇〇六年三月三十一日)からほぼ一年四カ月後の今月二十日、三〇%に達したことが、ダッタ・フォーリャの調査で明らかとなった。調査は同日一〇九二人の市民を対象にインタビュー形式で実施され、誤差は上下三ポイント。
同市長を「最高・良い」と評価する市民は三〇%、「普通」三〇%、「悪い・最悪」三五%、「わからない」五%だった。今年三月十九日と二十日に行われた前回の調査では、それぞれ一五%、三六%、四二%、七%で、「最高・良い」の評価は二倍に上昇したことになる。
性、年齢、学歴、所得別に前回の結果と比較すると、それぞれのカテゴリーでまんべんなく支持率が上昇した。特に支持者が多かったのは、六十歳以上の市民(四六%)、高等教育修了者(三四%)、高所得者(最低賃金の十倍超、三二%)。
支持率上昇の理由として、今年四月に美化条例(野外広告規制)が施行されてから市内の景観が大きく変化、さらに自動車排気ガスの規制計画発表が市民に好感を持たれたことなどが挙げられる。今年一月には美化条例に反対する広告業者を大声でどなって非難したため、一気に人気が低下、〇八年の市長選挙での再選は絶望的と専門筋にみられていた。
一方、今回の調査でセーラサンパウロ州知事の支持率も前回の三一%(「最高・良い」)から三七%に上昇したことが判明。「普通」は三七%(前回三八%)、「悪い・最悪」は二三%(同二七%)だった。