2007年7月24日付け
ブラジル相撲連盟(篭原功会長)主催の「第四十六回ブラジル相撲選手権大会」「第十二回南米相撲大会」「第十回南米女子相撲大会」が、二十一日、二十二日の両日午前八時から、イタクアケセツーバに新築された市立ナカハラダ(中原田)スミヨシ体育館で開催された。
昨年十二月に開館し、全伯大会四十六年の歴史のなかで、セントラルでの開催は今回が初めてとなる。
今大会のため床にシートを敷き、赤土で固めた土俵が仮設された。高さは公式土俵の半分。その上部に張られた幕が選手や観客の気分を盛り上げた。
国内からパラー、パラナ、リオ・グランデ・ド・スルなど十チームほか、隣国のアルゼンチン、パラグアイから参加、約四百人の選手らが出場し、全伯、南米一を競った。今大会は、今年十一月にタイで行われるジュニア世界大会と世界選手権大会の国内選考も兼ねていた。
午前八時半に開会式。審判員が先頭で入場し、国内の幼年から青年が続き、最後にアルゼンチン、パラグアイ選手が行進。館内の温度は約十度ちかくの中、吐く息も白く、まわしだけを身につけ震えながら整列。ブラジル国歌斉唱のあと、先没者に対して黙とうが捧げられた。
来賓は、地元のファルマシア市長、サントス市体育レジャー局長、中原田スミヨシさん、各地相撲連盟関係者ら。
篭原会長は「今大会も全力で戦ってもらいたい。ブラジルから世界一も、と期待している」とあいさつ。
市長は「相撲はテレビでしかみたことがない。実際に見るの初めてで、とても興味がある」と述べた。
その後、昨年の青年全伯一の青山正さん(30=二世=ノーバセントラル)が選手宣誓をした。大会は幼年の部から始まり、女子、少年、準青年、青年の部に分かれ熱戦が繰り広げられた。中でも女子の部が一番の盛り上がりをみせ、観客席からも応援に力が入った。
全伯一になったジューリョ・セーザ・ゲーバ・ヴィエイラ選手(22=スドエステ)は「〇三年に準青年で全伯一になって、世界大会に出場する予定だったが、SARSで行けなかった。この四年間、世界を思いながら稽古をしてきた」と力強いコメントをした。
二十二日午後からは「南米大会」が行われ、全伯の優秀選手三人とアルゼンチン、パラグアイの選手が激しくぶつかり、ブラジルが優勝、パラグアイが準優勝、三位がアルゼンチンとなった。全伯大会の結果は次の通り。一位のみ。□青年の個人部=ジューリョ・セーザ・ゲーバ・ヴィエイラ□女子の部=パラナ□幼年の部=スドエステ□少年の部=サント・アマーロ□準青年の部=スドエステ□青年の部=スドエステA□ 総合優勝=スドエステ。