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事故原因めぐり意見対立=TAM機事故=滑走路か飛行機か?=操縦士ら離着陸ボイコット

2007年7月25日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】サンパウロ市コンゴーニャス空港で十七日に発生したTAM航空A320便の炎上事故で同航空は二十三日、犠牲者は少なくとも一九九人に達するとの発表を行った。
 事故原因が取りざたされ、解明が急がれている中で、空港整備公団は滑走路に欠陥はなかったとの当初の見解を崩さず、現在閉鎖されている主要滑走路の早期再開使用の意向を固めている。しかし事故の検証を行っている連警から滑走路に直径二〇センチの穴が一四個あることを指摘され、これを補修するために二十五日まで閉鎖することを決めた。
 いっぽうで、同空港を使用する大手航空会社のパイロットらは二十三日、同空港が雨天の場合、発着陸は行わないとするボイコットを申し合わせた。TAM、GOL、ヴァリグ、オーシャンエアーの各社で、事故の再発を防止するのが目的だとし、降雨の場合はクンビッカ空港なりヴィラ・コッポス空港を利用するとの意向を示した。
 BRA航空は事故直後の十三日から全便をクンビッカ空港に変更している。飛行時間一万時間以上のベテラン・パイロットは、コンゴーニャス空港での雨天での着陸に「恐怖を感じる」として、操縦は不可能に近い状態に陥ることがあると指摘している。
 これに対し空港整備公団は、事故発生直前に同二機が無事に着陸しており、しかも雨量は三倍だったとして、機体あるいはパイロットの人的ミスの可能性が強いとの見方をしている。いっぽうでルーラ大統領は、政府関係者に事故に関する発言を禁止した。政府への批判が高まっている中で、いたずらにマスコミが国民に刺激を与えるのを防止するためだ。
 コンゴーニャス空港のあり方が問われている中で、二十三日午後六時ごろ、主要滑走路のバンデイランテス大通り側の先端で地滑りが発生、新たな懸念が高まった。空港整備公団と市民よう護局によると、TAM航空の事故機が滑走路を飛び出してビルに衝突炎上した際に滑走路の排水溝を壊したものだという。これにより雨水が地中にしみこみ、圧力で土堤を崩した。土砂は空港脇のバイパスに崩れ落ちた。その量は三万リットルに及んだ。

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