2007年7月26日付け
エコノミスト紙は二十四日、ブラジルの航空管制を「トラブルのトラブル」と報じた。関係機関が原因を分析しているが、政府は度重なる事故にもかかわらず本腰を入れてトラブルに取り組んでいないとみている。航空管制の混乱は、ブラジル・ビジネスへの混乱を象徴し、イメージ・ダウンにつながって、対外的に頼りない国に思われるという。
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ブラックボックスに記録された情報によると、事故を起こしたTAM機は時速二二二キロから二四〇キロと規定内のスピード、かつ正しい地点に着地した。そしてTAMの物流センターに衝突した時のスピードは時速一七五キロだった。再離陸とブレーキの故障の有無については不明。
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住宅に囲まれ、滑走路拡張がほぼ不可能なコンゴーニャス空港だが、サンパウロ国際空港も同じ運命―? 同国際空港では一九八〇年代以降、空港拡張予定地に次々と住宅が建てられ、三本目の滑走路と新ターミナル建設には住民二万人の立ち退きが必要となった。空港整備公団とグアルーリョス市は予定地の管理責任をなすり合い。第三の空港を建設する方が安くつくと整備公団。
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サンタカタリーナ州ブルメナウ市で二十三日午後、コンピュータのゲームで負けた少年(16)が腹いせに近所の少年(12)を絞殺し、遺体の両足を切断。
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サンパウロ市南部グラジャウー区で今月十九日から乗用車で出かけたまま行方不明となっていた年金生活者(73)の遺体が二十三日、同区の路上に駐車してあった被害者の乗用車のトランク内で発見された。車から異臭がすると住民が警察に通報。刺殺後に遺棄された疑い。